家庭用空調リモコンアプリケーションのデザイン
- 建設・エネルギー
2017年
一般家庭用の空調設備に関して、家屋全体および個室ごとに温度や運転スケジュールを設定するための、タブレット端末で利用するリモコンアプリケーションのインターフェースデザインを行いました。
チャレンジ
対象となった全館空調設備には、個室ごとのきめ細かな温度設定や自由度の高いスケジュール運転、季節ごとに設定を切り替える機能など、高度な機能が多く備わっており、そのリモコンアプリケーションにはそれらを制御する高い操作性が要求されました。
開発中のアプリケーションを対象にエクスパートレビューによる検証を行ったところ、製品の高度な機能を強調して伝えようとするあまり、部屋の温度を上げ下げしたいというユーザーの根本的な要求に対してインターフェースが過度に複雑化しているという課題が仮説として浮かび上がりました。
そこで、ユーザーの主目的にフォーカスしつつ、いかに一定のシンプルさを維持したまま高度な機能を提示するかをテーマとして、インターフェースの再構築に取り組みました。
その後、解決案に対してユーザビリティテストを行ってデザインの妥当性を確認すると同時に、なお残された課題について検証と修正を繰り返し、デザインの精度を高めました。