ソシオメディア UX戦略フォーラム 2015 Fall – メトリクスの探求

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ソシオメディア UX戦略フォーラム 2015 Fall
2015年10月7-8日, ステーションコンファレンス万世橋(東京都千代田区)

本フォーラムは盛況のうちに終了いたしました。

2015年度の第3弾となる「ソシオメディア UX戦略フォーラム 2015 Fall」。今回のテーマは「メトリクスの探求」です。国内外のUXスペシャリスト7名を招き、UXデザインの計測や分析、そしてそれらの数値をどうマネジメントに活用するかといったトピックに重点を置き、具体的な事例やディスカッションを通して、UX戦略のあり方を探ります。2日間を通じて、UXデザインの根本や研究動向を知ることができると同時に、あるべきUX戦略の方向性を占う時間となるに違いありません。

開催概要

日時

  • Day 1:2015年10月7日(水)13時〜20時30分
    (12時30分受付開始、18時30分〜20時30分パーティ)
  • Day 2:2015年10月8日(木)9時30分〜16時30分
    (9時受付開始、12時15分〜12時55分昼食)

会場

ステーションコンファレンス万世橋
(東京都千代田区神田須田町1-25、JR神田万世橋ビル4F)

対象者

企業経営者、各種製品やサービス事業責任者およびマネージャ職の方、その他UXへの組織的な取り組みにご関心のある方。

定員

各日100名(定員に達し次第、締め切らせていただきます)

参加料

2015年9月25日までにお申し込みいただくと、各チケットコース毎に「早期割引」が適用されます。また、これまでの「UX戦略フォーラム」にご来場いただいた方には更にお得な特典があります(過去参加者へ配信のメールをご確認ください)。

10/7-8 両日券(10/7パーティ・10/8昼食付き) 56,000円(早割20%OFF)
70,000円
10/7 単日券 (パーティ付き) 36,000円(早割10%OFF)
40,000円
10/7 単日券 (パーティなし) 27,000円(早割10%OFF)
30,000円
10/8 単日券 (昼食付き) 27,000円(早割10%OFF)
30,000円

参加申込/お支払い方法

「参加申し込み」ボタンを押して表示されるフォームに必要事項を記入してお申し込みください。お支払いは、参加申し込みをいただいた方にお知らせする指定口座へお振込いただきます。なお、当日会場でのお申し込み/お支払いは受け付けておりませんので、ご了承ください。

主催

ソシオメディア株式会社

参加申し込み
お申し込みの受け付けは終了いたしました

プログラム

英日/韓日の逐次通訳あり(※英日の同時通訳から変更となりました)

Day 1: 10月7日(水)
「UXメトリクスの現状」

  • 12:30
    開場
  • 13:00 – 13:10
    主催者挨拶
  • 13:10 – 14:10 キーノート
    Jeff Sauro

    ユーザーエクスペリエンスの定量化:メソッド、ROI、そして NPS
    Measuring The User Experience: Methods, ROI & NPS

    「測定できないものは管理できない」。いくら意義があり重要なものであるとされる事項であったとしても、ビジネスの領域で活かすためには、測定できるかどうかが全ての前提となります。そのことは、まさに今、モノ作りやサービス作りのみならず、事業戦略や経営戦略に至るまでの領域で注目を集めている「ユーザーエクスペリエンス」においても同様です。
    本講演は、自身の著書『Quantifying the User Experience: Practical Statistics for User Research』や最新の著書『Customer Analytics for Dummies』に加え、世界に向けて発信している数々のエッセー(※現在、ソシオメディア社より一斉に公開中)や数多くの実例に基づいています。当日は、UXの定量化のためのメトリクスの考え方から、そのメソッド、UXを事業に展開する上で欠かすことのできない ROI の捉え方、そして、マーケティング領域とリサーチ領域とをつなぐ役割を担う「NPS(Net Promoter Score)」の最新のトピックスなどを、わかりやすくご紹介いたします。

  • 14:20 – 15:05
    Naoki Endo

    顧客ロイヤルティ定量化の考え方
    Attitude Towards Customer Loyalty Quantification

    本フォーラムのテーマとなっているUXは顧客ロイヤルティの形成に大きく寄与する。
    ロイヤルティの高い顧客はリピート購入をし、口コミを行うなど、企業に多大な収益をもたらす為、「UX、顧客ロイヤルティ、事業貢献」の構造を的確に捉えて定量化していくことは、企業経営において、極めて重要なテーマであると言える。

    ここで注目すべきは顧客ロイヤルティの定量化である。UXの結果生み出される顧客ロイヤルティとは、究極的には人の好き・嫌いという感情であるが、これを定量化していく意義は2つある。
    1つ目は「顧客ロイヤルティの事業貢献性の証明」、2つ目は「顧客ロイヤルティの管理・改善」である。
    1つ目について、事業の発展に貢献しない活動は事業家である経営者に興味を持たれないため、顧客ロイヤルティを定量化し、ロイヤルティ創出が収益に結びついていることを証明することが最初のステップとなる。その結果、「顧客ロイヤルティを生む活動やUXにはより投資を行う」といった、戦略的な資源配分が可能となる。
    その上で、2つ目の意義である、顧客ロイヤルティの継続改善を実現するためには、定量化したロイヤルティをメトリクスとして持ち、活動を管理していくと良い。

    講演では、これらの意義や具体的な方法、事例についてご紹介したい。

  • 15:15 – 16:00
    Takashi Asaoka

    エクスペリエンス最終案内 〜エクスペリエンスの測定とマネジメント
    The Final Announcement – Measurement and Management of Experience –

    エクスペリエンスを事業戦略の柱として採用する企業では、エクスペリエンス戦略を管掌する部署を経営直下に設置し、組織や階層の枠組みを超えて「オーケストレーション」を実現しようとする試みがスタートしている。お客さまを主語にしてエクスペリエンスの経済効果を想定し、推奨意向やお客さま満足度との関係性を明らかにすることでいかにして PDCA マネジメントを行って行くのか、というのがそういった先進企業の喫緊の課題になりつつある。
    講演では背景にある考え方やエクスペリエンスのマネジメントのための具体的なフレームワークについて掘り下げて行きたい。

  • 16:10 – 16:55
    Jun Ito

    日本における利用品質メトリクスの過去、現在、そして未来
    The Past, the Present, and the Future – Overview of Measuring Approach for Quality of Use in Japan

    1999年、ヒューマンインタフェースシンポジウム ’99 において、鱗原・黒須らが「設計者と初心者ユーザの操作時間比較によるユーザビリティ評価手法」として NEM(Novice Expert ratio Method)が提唱されました。その後2009年電子政府ユーザビリティガイドライン作成検討時に実施された、電子政府ユーザビリティ基本調査においても使われたり、ユーザインタフェース評価のワークショップで使われたりなど、徐々に普及定着しつつあるようです。

    2010年以降、メトリクスについての新しい動きが生じてきます。2011年以降、使いやすさの品質目標を定義し品質管理の導入を開始する企業が出てくる、人間中心設計推進機構が利用品質メトリクス SIG の開始などが相当します。

    本講演においては、日本における利用品質メトリクスの概要や代表事例について過去から最新動向まで紹介します。
    その上で、今後さらに普及させていくための提案をいたします。

  • 17:05 – 18:05
    Jae-hyun Choi

    UXインサイト、グローバルユーザーの行動観察から
    UX Insight by Driven Global User Behavior’s Observation

    近年、グローバルイシューである UXインサイトを発掘するための多様な方法論が適用されている。
    特に、最近ではユーザーの行動を観察する方法である、ビデオエスノグラフィーを用いて新たなUXを発掘するプロジェクトが進められている。
    本講演では弊社 U2system で行った自動車に関する2つのプロジェクト事例を通して、 UX発掘の方法論及び数値化し分析を行った結果を紹介する。

    1. Connectivity UX:韓国、アメリカ、フランスのユーザーを対象に未来の Connected Car についてUX発掘プロセス及び主な結果を紹介する。
    2. 地域間で差別化 HMI (Human-Machine Interface)

    UX:韓国、アメリカ、ドイツの運転者を対象にビデオエスノグラフィーを適用して観察したユーザーの行動を測定して分析を行い、運転者の行動モデルを開発した事例を紹介する。

  • 18:05 – 18:15
    ご案内
  • 18:30 – 20:30
    パーティー

Day 2: 10月8日(木)
「UXリサーチとデータ解析」

  • 9:00
    開場
  • 9:30 – 9:40
    主催者挨拶
  • 09:40 – 10:40
    Makoto Shimizu

    行動から態度変容へ:コンセプトダイアグラムで始めるカスタマーアナリティクス
    From Behavior to Attitude Change: A Start Guide to Customer Analytics with “Concept Diagram”

    旧来型の「アクセス解析」はページ単位で前後の動きを追いかける説明・診断型の分析が中心でしたが、近年はユーザーの長期的な行動を追跡する予測型の「アナリティクス」に進化してきました。本セッションではさらに踏み込み、ビジネスモデルをカスタマー視点で図解することで追うべき指標を定義し、ビジュアルで分析することで改善アクションにつなげる方法について紹介します。

  • 10:50 – 11:35
    Toshiaki Ejiri

    ウェブ解析の民主化が社会を変える
    Democracy of Web Analytics Changes the World

    ウェブ解析を認定資格化し、現在12000人超の受講者がいます。
    この経験からウェブ解析の民主化とその結果企業や社会に起こした変化と可能性を共有します。

  • 11:45 – 12:15
    スポンサープレゼン Part1
  • 12:15 – 12:55
    休憩・昼食(会場内でのお弁当)
  • 12:55 – 13:30
    スポンサープレゼン Part2
  • 13:30 – 13:40
    ご案内 篠原稔和(ソシオメディア株式会社・代表)
  • 13:40 – 14:40
    Jeff Sauro

    ユーザーエクスペリエンスの定量化:メソッド、ROI、そして NPS – ウェブサイトのユーザーエクスペリエンスをベンチマークする
    Measuring The User Experience: Methods, ROI & NPS – Benchmarking the Website User Experience

    製品Aは製品Bよりもなぜ良いのか?新しいデザインは、より多くのユーザーの全てのタスクをどの程度まで網羅できているのか?まさにこのような疑問に対して、合理的な材料を提供することが、事業を推進していく上で重要な課題となっています。まさに「ユーザーエクスペリエンスの定量化」とは、ユーザーエクスペリエンス研究における良いデザインのためのルールに対し、データに基づく裏付けを与えることによって、より良い意志決定を行うことを目指す活動に他なりません。
    本講演では、Day 1 における「ユーザーエクスペリエンスの定量化」に基づき、皆さんが具体的に「ユーザーエクスペリエンスの定量化」を実践していく上で必要となる数々の定量化の手法やそのロジックについてご紹介していきます。

  • 15:00 – 16:30
    パネルディスカッション
    「UXメトリクスの探求: エクスペリエンス測定手法とデータ解析とのクロスポイント」
    パネリスト: ジェフ・サウロ、チョイ・ジェーヒュン、朝岡 崇史、伊藤 潤、江尻 俊章、遠藤 直紀、清水 誠
    モデレーター: 篠原 稔和

    スピーカーの皆さんをパネリストに迎え、本フォーラムのテーマである「UXメトリクスの探求」と題して、各種の議論を展開していく。
    最初に、エクスペリエンス測定手法の現在や、ビジネスに有効となるデータについて具体的に深めていく。そして、データ解析で行われている諸活動において、エクスペリエンスに関わる情報をどのように融合していけるのかについて、最新のトピックスを交えながら会場の皆さんとともに探っていく。

スピーカー

ジェフ・サウロ Jeff Sauro
ジェフ・サウロはシックス・シグマに精通した統計アナリストであり、ユーザー・エクスペリエンスの定量化における第一人者である。彼は統計的なデータを理解させ、そしてアクション実行へと導く専門家。そしてアメリカコロラド州デンバーにある、UXリサーチ会社 MeasuringU(MeasuringU.com)の設立者である。 MeasuringU の設立以前は、Oracle、PeopleSoft、Intuit、そして General Electric で働いてきた。
ジェフはこれまで20以上の専門家のレビューを受けたリサーチ記事、そして5冊の統計とユーザー・エクスペリエンスに関わる書籍を発表している。スタンフォード大学にてラーニングとデザイン・テクノロジーの修士を取得。またデンバー大学にてリサーチメソッドと統計学の博士を取得している。
出版書籍:

遠藤 直紀Naoki Endo
株式会社ビービット 代表取締役

1974年、鳥取県生まれ。横浜国立大学経営学部卒。 アメリカ留学後、新卒でソフトウエア開発会社に就職。1年半後アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に転職する。技術グループに配属となり、通信会社のインターネット活用戦略策定プロジェクトなどに参画。
2000年3月、アンダーセンコンサルティングのメンバーを中心にビービットを設立し代表取締役就任。東京・台北・上海の3拠点にてユーザ中心アプローチにより企業のインターネット活用を支援するコンサルティングサービスを大企業延べ数百社に提供している。
現在はデジタル領域の枠を超えて、長期顧客主義経営を支える新サービスの提供を開始。企業のあり方を根本から問いなおしている。 著書に『ユーザ中心ウェブサイト戦略』『ウェブ・ユーザビリティルールブック』(共著)など。

朝岡 崇史 Takashi Asaoka
株式会社電通 エクゼクティブ・コンサルティングディレクター

クライアントの経営トップと向き合い、エクスペリエンスデザインの知見やアイデアの突破力を武器に尖度の高い事業コンサルティングを提供するソリューション型サービスを実践。ファシリテーターとしての経験も豊富。2011年より日本マーケティング協会(JMA)マーケティングマスターコース・マイスター。近著に『エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング – ブランド体験価値からサービスデザインへ -』(ファーストブレス、2014年5月)がある。

伊藤 潤Jun Ito
人間中心設計推進機構 副理事長
HCD-Net認定 人間中心設計専門家

#主務
1984年 ソニー(株)入社
1990年 お客様視点で商品の評価をし、設計にフィードバックする組織発足を機に社内異動。使いやすく魅力的な商品づくりのできる会社にすべく、さまざまなアプローチ・役割で社内を推進。
2010年 使いやすさを数値化し品質目標とする仕組みを導入する活動を開始し2013年度に全社導入を果たす。
専門性を認められ、1998年主査、2009 Distinguished Engineer に就任。
2014年 ソニー(株)退社。
2015年 UX測研 開業

#社外活動
1990年 社内になかったユーザビリティの知見を、社外有識者から獲得すべくヒューマンインタフェース学会入会。
 自ら実践した成果や工夫を積極的な発表、ユーザビリティ実践家のコミュニティづくりや学会の発展に貢献。
2002年 ヒューマンインタフェース学会理事。学会や大学での講演も多数、2010年より上智大学非常勤講師を務める。
2004年 人間中心設計推進機構(HCD-Net)を創立し理事に就任。
2013年 利用品質メトリクス SIG の設立に関わり、サービス品質担当の副主査に就任。
2015年 HCD ベストプラクティスアウォード 2014 優秀賞受賞「使いやすさの品質目標値を定義した全社的な品質管理」

チョイ・ジェーヒュン Jae-hyun Choi
Jae-hyun Choi (choi2000@u2system.co.kr) は、韓国の UI/UX/Usability 分野の開拓者である。
サムスン電子のデザイン経営センターのUIチーム長及び UXPA Korea の招待会長を経て、現在、U2systemの代表理事と人間工学技術士として韓国情報通信産業振興院のSW+人文融合諮問委員として活動している。
主な研究分野は HCD (Human-Centered Design)、 Usability、 Universal Design、User Experience でIT技術を融合したユーザー中心の多様な製品、サービス、システムの研究を行っている。

清水 誠 Makoto Shimizu
日米を行き来するアナリティクスコンサルタント。ユーザー視点(UX/IA)とIT・データ活用を推進し続けて20年。UXとアナリティクスを融合させた方法論「コンセプトダイアグラム」を提唱し、著書『清水式ビジュアルWeb解析』として2015年に出版。インハウスとコンサルティングの経験を持つ。
2011年に楽天におけるアナリティクス・最適化部門の立ち上げを終えて渡米し、米国ユタ州の Adobe にて Analytics 製品の品質改善と企画、啓蒙活動に携わった。2014年に帰国して独立。企業のデータ活用サポートや執筆・講演に力を入れている。
株式会社電通iX CAO (Chief Analytics Officer)。株式会社インテリジェンスビジネスソリューションズ 戦略顧問。Adobe Analyticsユーザー会「eVar7」共同創始者。2013年Web人賞受賞。

江尻 俊章 Toshiaki Ejiri

– 略歴

  • 福島県いわき市生
  • 2000年株式会社環 創業
  • 2012年一般社団法人ウェブ解析士協会 (WACA) 代表理事2013年株式会社環、ソフトバンク・テクノロジーと業務資本提携

– 著作

  • 稼ぐホームページ 損するホームページ
  • 繁盛するWebの秘訣「ウェブ解析入門」
  • 東京ラムストーリー
篠原 稔和 Toshikazu Shinohara
ソシオメディア株式会社 代表取締役
「User Experience Design Consulting」を標榜する、ソシオメディア株式会社の代表。自らも、企業組織やチームへのコンサルティング活動やITスタートアップでの経験を活かし、UXやITとデザインに関わる包括的な専門性を用いながら、企業のイノベーションに向けたUX戦略コンサルティング活動に注力している。
2005年より、DESIGNとITとを横断的に探求する「DESIGN IT! Conference / Forum / magazine」、2014年より、UXを企業戦略の中核とするテーマを探求する「UX戦略フォーラム」を、それぞれ主宰。欧米の最新動向や研究動向を紹介しながら、日本のUX市場の拡大のための活動に従事している。
また、NPO法人 人間中心設計推進機構の理事、UXPA Japan のプレジデントなどを歴任。最新の監訳書に『ユーザーエクスペリエンスの測定 – UXメトリクスの理論と実践 -』(東京電機大学出版局、2014年11月)がある。

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