フィッツの法則
Fitts’ Law
ユーザーインターフェース設計における普遍的な法則。画面上で、マウスなどの入力装置を使ってものを指し示すときにかかる時間を計測するモデル。ターゲットオブジェクトのサイズと距離に基づき、以下の計算式で算出される。面積が大きく、現在のポインター位置から近いものほど、指し示しやすい。
T = a + b log2 (D/W + 1)
- T = ターゲットまでポインターを動かすのにかかる時間
- D = ポインターとターゲットの中心までの距離
- W = ターゲットの大きさ(ポインターから見た奥行き)
- a = ポインター移動の開始・停止時間(実験をもとにした定数)
- b = ポインターの速度(実験をもとにした定数)
なお、通常、ポインターはスクリーンの端よりも外へは移動できないため、スクリーンの端にあるものは、その面積(ポインターから見た奥行き)に関わらず、容易に指し示すことができる。Mac のスクリーン上部に固定されたメニューバーの利点はそこにある。
以上のことから、スクリーン上で指し示しやすいのは、「現在ポインターがある場所」「スクリーンの四隅」「スクリーンの上下左右の端」「面積が大きくポインターから近いもの」と言える。