デザイニング・インターフェース
– パターンによる実践的インタラクションデザイン –
Ajax 時代のインターフェースをデザインするデザイナーとプログラマーのために
ジェニファー・ティドウェル (著), ソシオメディア株式会社 (監訳), 浅野紀予 (翻訳)
オライリー・ジャパン ; 2007年1月20日 ; ISBN: 978-4-87311-316-6 ; 3,990円 (税込) ; オールカラー; 360ページ
デザイン上の問題に対するすぐに使える解決策を「パターン」として体系化
デスクトップアプリケーションやウェブアプリケーション、インタラクティブなウェブサイトなど、GUI ベースのシステム全般から豊富なベストプラクティスを紹介しながら、ユーザーインターフェース/インタラクションのデザインに不可欠な視点を体系化。ユーザーインターフェースデザインに関わるすべての人に役立つ一冊です。
本書の特長
"この邦訳の出版は、各種ソフトウェアのユーザーインターフェースやインタラクションデザインに携わっている私たちにとって、3つの面で大きな意味を持っていると言えます。
- 1つ目は、これがユーザーインターフェース/インタラクションデザインの実践方法を具体的に示した貴重なノウハウ集であること。
- 2つ目は、ユーザーインターフェース/インタラクションデザインパターンという方法論をおそらくはじめて日本語で紹介する書籍であるということ。
- そして3つ目は、ユーザーインターフェース/インタラクションデザインをパターン化するということが、システム開発プロセスの中でこれまで欠落していた重要な工程に関する方法論、すなわち画面設計のための強力なメソッドとなりうるということです。"
(監訳者あとがきより)
主な内容
- 序章
優れたユーザーインターフェースを設計するための解決策として、なぜ今パターンが必要なのかを解説。 - 01 ユーザの行動
優れたユーザーインターフェースを設計するための出発点として、人がシステムに対して抱く期待や、行動をパターン化して解説。 - 02 コンテンツを整理する
アプリケーションが組織する全体的な「情報空間」の決定に必要な、上位レベル要素の構成に使用するパターンを解説。 - 03 動き回る
ユーザーが自身の現在位置を知り、アプリケーションの内部を自由に行き来できるようにするためのナビゲーションのパターンを解説。 - 04 ページを構成する
情報の重要度や関係性、一連の論理的な流れを画面要素として的確に視覚化し、リズムよく合理的な構成を実現するレイアウトのパターンを解説。 - 05 事を行う
ユーザーが操作の実行に用いる GUI 要素の慣習や定義を活かし、学習効率が高く、反応の予測が容易なシステムを実現するためのアクションとコマンドのパターンを解説。 - 06 複合的なデータを表示する
インタラクティブ性のあるインフォメーショングラフィックスを用いて、効率的な情報の取得を促す、データの格納・表示方法のパターンを解説。 - 07 ユーザからの入力を受け取る
フォームとコントロールを用いた選択と入力、つまり、ユーザーに対する質疑応答のパターンを解説。 - 08 制作ツールと編集ツール
ポインティングデバイスやキーボードを用いた編集作業における操作のイディオムを、パターンとして解説。 - 09 よい見た目にする
デザインされたシステムであることを示すための、美しいスタイルやその適用方法のパターンを解説。
レビュー
「パターン」の利用は Web サイトに限らず、デスクトップアプリケーションやモバイル機器といったものにも活用できる。本書から学んだことを生かしユーザーニーズに応える “優れた” インターフェースデザインを行おう。
– web creators 2007年5月号
入門書として、またリファレンスとして、すぐに使える1冊。
– Web Site Expert #11
2007年1月30日 コンピュータ書ランキング2位。
– 書泉グランデ調べ。他、ジュンク堂書店などでもベストセラー。