銀行業務用タブレットアプリケーションのデザインおよびガイドラインの策定

銀行業務で使用されるタブレット用アプリケーションを複数デザインし、それらをもとに、行内タブレットアプリケーション全体に適用するデザインガイドライン、およびシステム発注時に行員の意思決定を助ける手引書を作成しました。

チャレンジ

銀行業務用アプリケーションのタブレット対応が進められている状況において、行員および顧客による利用を一層促すために、アプリケーション間での操作性や機能表現の統一が求められていました。そこで、デザインシステム構築の基本施策として、まず主要アプリケーションのいくつかを統一的にデザインしました。

主要アプリケーションのデザインにおいては、営業支援系など行員が単独で使用するものと、申込手続系など顧客対面で使用するものなど、ユーザーやシーンの調査、分析、整理を行い、デザイン要件をマトリクス化して方向性を定めながら進行。プロトタイピングによって操作性の検証を行いました。

できあがったいくつかのアプリケーションデザインをベースとして、そのコンセプトやユーザー定義、画面構成方法、機能表現などをドキュメント化し、今後のすべてのタブレットアプリケーション開発に適用すべきデザインガイドラインにまとめました。

また、システム発注者である行員のデザインリテラシー向上のために行員向けの手引書を作成。デザインの原則論やデザイン品質の評価ポイントなど、発注者としてデザインに関する意思決定を適切に行うためのプロセス作りを支援しました。