ウェブサイトにやさしさを加える SimpleWeb[財団法人 エネルギー総合工学研究所様]

2006年6月27日

エネルギー総合工学研究所は、エネルギーの開発、供給、利用等に関する諸問題について技術的側面から総合的に研究を行い、その成果の普及を促進する財団法人です。ウェブサイトを活用してエネルギー情報を広く共有することを目指す、プロジェクト試験研究部 主管研究員 工学博士の下岡さんに、SimpleWeb(シンプルウェブ)導入の経緯についてうかがいました。

ユーザビリティ・アクセシビリティへの配慮

画面キャプチャ
エネルギー総合工学研究所ウェブサイト

ソシオメディア:
エネルギー総合工学研究所ウェブサイトの主な目的を教えてください。

下岡さん:
当研究所では1999年にウェブサイトを開設しました。2002年には中高生のためのエネルギー情報ポータルサイトとして「?を!にするエネルギー講座」を開設しています。
これらのウェブサイトの目的は、エネルギー情報を社会へ広く共有していくことにあります。ここでは「情報の共有」という考え方を重視しています。当研究所ではエネルギーに関する公衆の考え方を、およそ20年にわたってアンケートによって調査してまいりました。そこから明らかになったのは、情報は単に発信するだけでは不十分で、双方向のコミュニケーションを重視し、情報を積極的に共有していくという考え方が必要だということでした。そのためのツールとしてウェブサイトが最適だと考えています。

ソシオメディア:
ウェブサイトでエネルギー情報を共有していくにあたって、心がけていることはありますか?

下岡さん:
はい。それは当研究所のウェブサイトを作る前に、書籍から学んだユーザビリティやアクセシビリティの考え方です。これらの考え方は、エネルギー情報共有のあり方の調査・研究から抽出された留意点にも通じています。例えば、情報をわかりやすく伝えることや、情報の受け手の状況把握が必要であることなどを留意点として挙げています。
素人ながらもユーザビリティにはできるだけ配慮するよう心がけ、所員を使ってのユーザーテストも試みました。その結果、メディアへの紹介もあり、アクセス数は数倍になりました。

ソシオメディア:
ウェブのユーザーのことをよく考えることがキーのようですね。

下岡さん:
はい。ただし、アクセシビリティについては、その重要性を認識してはいたものの、アクセシビリティに配慮したウェブサイト作りは私には荷が大きく、その実現は半ば諦めていました。なので、SimpleWeb の存在を知ったときは喜びました。

SimpleWeb の導入でサイトに「やさしさ」が加わる

画面キャプチャ
エネルギー総合工学研究所ウェブサイトのテキスト版

ソシオメディア:
SimpleWeb 導入のベネフィットについてどのようにお考えですか?

下岡さん:
まず、自分では対応しきれなかったアクセシビリティの向上を手軽に実現できたこと、そして、サイトのアクセシビリティが高まることで、社会のより多くのユーザーと情報共有が図れるようになったことが導入によるベネフィットであると考えます。
実際 SimpleWeb は目の不自由な方などにとって有益なソフトであり、いわば「やさしさ」をソフト化したものといえるでしょう。SimpleWeb を導入することで多様なユーザーへの配慮という「やさしさ」がウェブサイトに加わることも、組織にとってのベネフィットであると思います。
これらの考えから判断し、導入を決定しました。

ソシオメディア:
最後に、改善して欲しいことなどはありますか?

下岡さん:
改善の希望ではありませんが、テキスト版へのリンクをはたしてどれだけのユーザーが認識してくれているのかが気がかりです。当研究所では【テキスト表示】のようにリンクを設けています。新しいサービスですのでこれに気づかずにサイトを利用されている方も多いのではないかと心配しています。
このようなサービスが一般的になり、誰もがテキスト表示へのリンクを探すような時代になることを期待しています。

ソシオメディア:
ありがとうございました。

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