コーポレートサイト CSS 化促進にも SimpleWeb を役立てる[ヤマハ株式会社様]
ヤマハ株式会社は、皆さんよくご存知のとおり、楽器からエレクトロニクス機器にいたるまで、幅広い領域にわたって事業活動を展開するグローバル企業です。広報部 ブランド・Web 戦略推進グループブランドマネジメント担当主査の松岡克夫さんに、コーポレートサイトを運営するうえで意識されている点を中心にお話をうかがいながら、SimpleWeb(シンプルウェブ)導入によって得られるメリットや活用方法についてお聞きします。
アクセシビリティ向上への取り組み
ソシオメディア:
コーポレートサイトの運営体制をご紹介いただけますか。
松岡さん:
かつてコーポレートサイトの運営は技術部門が担当していましたが、2000年頃に広報部へ移管されました。広報部がサイト全体を見るようにしていますが、各部門ごとに予算をもって制作しています。現在のウェブサイトにリニューアルしたのは2005年6月で、このリニューアルで文書構造と見栄えを分離して CSS 化しました。弊社のウェブサイトでは従来よりアクセシビリティの向上に留意してきましたが、CSS 化のリニューアルをきっかけに、よりアクセシビリティ対応を明確に意識するようになりました。
ソシオメディア:
アクセシビリティについては、従来から取り組まれておられたのですね。
松岡さん:
例えば、弊社のウェブサイトには「マニュアルライブラリー」というコーナーがあります。そこでは楽器のマニュアルが PDF でダウンロードできるようになっています。
ところが、PDF ではなくテキストでの提供を望む声が寄せられたことがありました。
それは視覚に障害をお持ちの方からでした。視覚に障害をお持ちの方の中には、実は楽器を演奏される方が多くおられます。そこで、2000年頃よりテキストでもマニュアルをダウンロードできるよう対応してまいりました。
SimpleWeb を CSS 化促進に活用
ソシオメディア:
ウェブサイトの CSS 化はどのように取り組まれましたか。
松岡さん:
ウェブサイト内には既に作成された膨大なコンテンツがあり、全てを一度に CSS 化することは現実には不可能ですので、上位階層から徐々に進めていこうとしています。
ウェブサイトの CSS 化では、検索エンジンへの対応という重要な側面もあります。ここでは、ページを正しい文書構造で記述する必要があります。その際、サイトの品質管理という側面からも SimpleWeb を活用できると判断しました。なぜなら、見出しなどをつけ正しい文書構造で記述されたページは、音声ブラウザーの利用者に対しても使いやすいページになり、そして、SimpleWeb でテキスト版へ変換した際にも、見た目によりわかりやすいテキスト版が生成されるからです。
文書構造がきちんと記述されていないページを制作者に気づいて改めてもらう際に、一目見て一瞬で違いが分かるので、なぜ改めなくてはならないのかを理解してもらいやすくなります。つまり、 CSS 化への普及を促進することにつながっているのです。
ソシオメディア:
SimpleWeb 導入が CSS 化への意識向上につながるわけですね。
松岡さん:
先ほども触れましたが、弊社サイトではアクセシビリティの向上に関して従来より留意しており、そのソリューションを模索していました。 SimpleWeb によるソリューションは、自前でテキスト版を作りこむ方法に比べ、コスト的、時間的に有利であり、コンテンツの変更にも素早く対応できる等の理由により採用を決めました。
幅広いお客様への訴求力の向上のみならず、社内的にもサイトの品質管理に関し、啓発・普及の一助になることを期待しています。
ワンソース・マルチユースのコンセプトに合った SimpleWeb
ソシオメディア:
SimpleWeb に対して、その他にご感想やご要望などありますか?
松岡さん:
私たちは、ウェブサイトへの取り組みの姿勢として、「ワンソース・マルチユース」という考え方を持っています。これは、特定のデータを一括で管理して、さまざまな用途や流れに応じて効果的・効率的に運用していく、というもので、例えば、カタログのための画像データベースのデータをウェブにもそのまま反映できるシステムの活用などがあります。
SimpleWeb は、特定の HTML をリソースにしてテキスト版サイトを自動生成するといった仕組みであることから、「ワンソース・マルチユース」の観点にも合致したわけです。今のところ、とても満足しています。
ソシオメディア:
コーポレートサイトの今後について、お考えになっていることをお聞かせください。
松岡さん:
サイトは社内の組織体制を反映していると言われます。例えば、お客様が問い合わせをするときに、対応する社内組織が整備されていない場合、問い合わせの振り分けのために、お客様は多くの選択肢の中から、自分の問い合わせに該当する部門とか商品カテゴリーの選択を強いられます。これはお客様にとっては不要な作業をさせられているわけです。
我々はサイトを通して、お客様の視点からの社内組織体制の変革までを提言していけるような役割を担えればよいなと思っております。
ソシオメディア:
ありがとうございました。
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