ソシオメディア UX戦略フォーラム 2015 Summer – メソッドの基盤

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ソシオメディア UX戦略フォーラム 2015 Summer
2015年7月15-16日, ステーションコンファレンス万世橋(東京都千代田区)

本フォーラムは盛況のうちに終了いたしました。

2015年度の第2弾となる「ソシオメディア UX戦略フォーラム 2015 Summer」。今回のテーマは「メソッドの基盤」です。国内外のUXスペシャリスト6名を招き、UXデザインの方法論やその基盤となる考え方、具体的な事例やディスカッションを通して、UX戦略のあり方を探ります。2日間を通じて、UXデザインの根本や研究動向を知ることができると同時に、あるべきUX戦略の方向性を占う時間となるに違いありません。

開催概要

日時

  • Day 1:
    2015年7月15日(水)13時〜21時
    (12時30分受付開始、19時〜21時パーティ)
  • Day 2:
    2015年7月16日(木)9時30分〜16時40分
    (9時受付開始、11時50分〜12時50分昼食)

会場

ステーションコンファレンス万世橋
(東京都千代田区神田須田町1-25、JR神田万世橋ビル4F)

対象者

企業経営者、各種製品やサービス事業責任者およびマネージャ職の方、その他UXへの組織的な取り組みにご関心のある方。

定員

各日100名(定員に達し次第、締め切らせていただきます)

参加料

2015年6月30日までにお申し込みいただくと、各チケットコース毎に「早期割引 20% OFF」が適用されます。また、これまでの「UX戦略フォーラム」にご来場いただいた方には更にお得な特典があります(過去参加者へ配信のメールをご確認ください)。

7/15-16 両日券 (7/15のパーティ付き、7/16の昼食付き) 64,000円(早割)
80,000円
7/15 単日券 (パーティ付き) 40,000円(早割)
50,000円
7/15 単日券 (パーティなし) 36,000円(早割)
45,000円
7/16 単日券 (昼食付き) 40,000円(早割)
50,000円

参加申込/お支払い方法

「参加申し込み」ボタンを押して表示されるフォームに必要事項を記入してお申し込みください。お支払いは、参加申し込みをいただいた方にお知らせする指定口座へお振込いただきます。なお、当日会場でのお申し込み/お支払いは受け付けておりませんので、ご了承ください。

主催

ソシオメディア株式会社

参加申し込み

プログラム

英日/日英の同時通訳あり

Day 1: 7月15日(水)

  • 12:30
    開場
  • 13:00 – 13:10
    主催者挨拶
  • 13:10 – 14:10 キーノート
    Peter Morville
    理解のアーキテクチャ
    The Architecture of Understanding
    前に進みたいなら、UXコミュニティはより深く取り組まなければならない。これまで理解の代償についてはうわべで惑わされてきた。自分たちはソフトウェア、ウェブサイト、エクスペリエンスをデザインしていると思っている。でも違う。変化を担っているのである。

    このミッションを受け入れなければ、永遠に過ちを繰り返すだろう。サイロで分断されたら、どうやって一緒にコトに当たることができるだろう?文化的リテラシーがなく見る目がないのに、どうやってイノベートするのだろう?自分たちが作っているモノは、自分たちが使っている言葉、自分たちをオーガナイズするやり方を反映している。

    情報アーキテクチャ、組織的戦略、システム思考についての、この勇気あるツアーでは、ピーター・モービルが彼の最新刊『Intertwingled: 錯綜する世界/情報がすべてを変える』から、どのようにコードからカルチャーまですべてのものがつながっているか、明らかにする。それはシンプルなメッセージ「UXコミュニティは世界を変えられる。深く取り組む勇気があれば。」とともに行く、認知と複雑さの荒野への旅である。

  • 14:20 – 15:20
    Jason Hobbs
    Firma モデルについて
    The Firma Model
    デザインの問題を社会構造の一部として理解しようとすると複雑さという課題が生じる。この複雑さは人間中心デザインにおける挑戦といえる。ユーザーや使い方のコンテキストを理解すればよいのか?すべての関係者(ステークホルダー)のニーズがあらゆる分野において明らかになっているか確認できればよいのか?このようなニーズがデザイン戦略上、うまく折り合っているか確認できればよいのか?そして、こうしたより広いコンテキストを考慮した際、デザインの成果をどのように計測、評価すればよいのか?

    この講演では、人間中心デザインを実践する際に浮かび上がる、こうした重要な課題に取り組むために、Firma モデルがどのようにデザインされたものであるか説明していく。

  • 15:30 – 16:30
    Manabu Ueno
    デザインエントロピーの抑制
    Reducing Design Entropy
    デザインへの取り組みは、エントロピーとの戦いである。組織で大規模なシステムを構築する場合、その複雑な工程を通じて妥協案や折衷案が多く入り込み、デザインエントロピーは指数関数的に増大する。

    デザインの力は、コンセプトの純度と、それが完成までにどれだけ保たれているか – デザインエントロピーの増大をどれだけ抑制できるか – にかかっている。しかしユーザー中心設計として知られるデザインプロセスの冗長化は、機能やタスクといった観点で部分最適化に傾くため、この問題を解決しない。

    特に提案型のサービスでは、単に既知の問題を解決するだけでなく、純度の高いデザインによってユーザーがそこに新しい意味空間を作り、仕事や生活に質的な変化をもたらすことがゴールとなる。

    このセッションでは、システム構築の各段階でデザインエントロピーを抑制する具体的な方法を考える。

  • 16:40 – 17:40
    Dan Klyn
    戦略と構造を正しく行うには
    Strategy & Structure Doing It Right, and How You’d Know
    情報の構造化に正しい方法はない。素晴らしいエクスペリエンスを促し、顧客とユーザーのゴールをサポートしつつ、ビジネス戦略を実現するための適切な構造を見つけ決定する、といったトライ・アンド・トゥルーの公式もない。しかし、よい方法ならある。このプレゼンテーションでは、実践者が構造と戦略を並べて考えられるようになるための4つのステップを提案する。

    参加者の理解を助けるために構築された環境のアーキテクチャから類推を行い、まず何が可能な範囲であるのかを理解したうえで何が良いのか結論が得られるようにする。

  • 17:50 – 18:50
    Masaaki Kurosu
    UXの現実と課題-未来に向けて
    Issues and the future of UX
    UXという用語は、明確な定義がないままにさまざまなところで使われてきている。私の考えは、「ISO/IEC 25010」と「UX白書」に沿っており、中でも1番と2番が重要だと考えている。すなわち、「1. UXは製品についての主観的性質と客観的性質の両方の特徴を持つ」「2. UXは製品の購入(入手)前と購入(入手)後を含む長い期間を示す」である。

    現在、「UX」という用語は、マーケティングやデザインの領域の人々が、UXを魅力的な特徴として示した上で、売上を伸ばすために用いられる傾向にある。しかしながら、最も重要なのは、ユーザーが製品と触れ合いながら、生活の中の長い時間で感じる満足度そのものではないか。

    本講演に対し、数多くの人々からの広がりのあるフィードバックを望みたい。

  • 19:00 – 21:00
    パーティー(スポンサープレゼン付き)

Day 2: 7月16日(木)

  • 9:00
    開場
  • 9:30 – 9:40
    主催者挨拶
  • 09:40 – 10:40
    Makoto Shimizu
    「上手に作る」から「組織を強くする」へのジャーニーで見えたUXの本質
    UX career path: IA + DataViz + Analytics = Change Agent
    UXは一歩間違えると、作り手の主観や都合を押し付けるだけの自己満足になりがち。本当にビジネスに貢献できるのか?結局、手を動かす「制作」をカッコ良く言い換えただけなのでないか?

    UXの価値を探るため、スタートアップから伝統的大企業まで、異業種8社、米国での勤務も含む15年の実践のジャーニーを体験して分かったこと、UXの価値を最大化してビジネス成果につなげるためのヒントについてお話します。

  • 10:50 – 11:50
    Jason Hobbs
    Firma モデルの適用
    The Application of the Firma Model
    Firma モデルの理論的コンテキストに関する紹介を終え、次にデザインの実践、教育、内省、進行中のリサーチなどにおいて、どのように適用できるかを探る。

    • デザインの実践における適用例として、 ソウェト(南アフリカ共和国ヨハネスブルグ郊外の非白人居住地域)で働く小規模な都市農場主のためのデザイン・ソリューションを紹介
    • 教育の場における適用例として、インタラクションデザイン専攻の大学4年生たちが、課題を取り巻く環境の記録にどのように Firma モデルを用いたかを紹介
    • 内省における適用例として、自分自身のペルソナ・デザインについて紹介
    • 従来のリサーチおよびデザイン手法が Firma モデルにどう分類・マッピングできるかを説明。
  • 11:50 – 12:50
    休憩・昼食(会場内でのお弁当)
  • 12:50 – 13:00
    ご案内 篠原稔和(ソシオメディア株式会社・代表)
  • 13:00 – 14:00
    Dan Klyn
    規模の違いと種類の違い – クライアントからのケーススタディ
    Is A Difference in Scale A Difference In Kind? Case Study From Our Clients
    人々は常に自分が欲しいものがわかっているわけではない。ほとんどいつも、予算以上のものを得たいと思うものであり、経験上、多くの場合、プロジェクトの明確さとプロジェクト予算の信頼性の間には相関関係がある。

    私のこの主張の根拠は、意図の明確さと予算の信頼性の間の相関関係を実証する2つのケーススタディである。いずれのプロジェクトも全体のビジネス変革に関する曖昧だけれども刺激的なゴールと、立ちはだかる大規模な再発明についてのビジョンから始まった。そして、見たこともない(しかし見られなかったわけではない)状況によって、いずれのプロジェクトも戦術上の最適化として規模が急速に縮小された。いずれのケースでも、プロジェクト規模における劇的な縮小により根本的なシフトが求められた。

    このプレゼンテーションでは、それぞれのプロジェクトからのストーリーと、私が学んだ意図モデリングおよび期待マネジメントに関する準備レッスンをシェアする。

  • 14:10 – 15:10
    Peter Morville
    エクスペリエンスの戦略と構造、そして、アーキテクチャ
    Strategy, Structure, and the Architecture of Experience
    このセッションでは、IA(インフォメーションアーキテクト)として20年もの経験を持つピーター・モービルが、過去、現在、そして未来のエクスペリエンスデザインについて語る。

    AT&T、Cisco、ハーバード大学、Macy’s、アメリカ議会図書館、米国国立癌研究所、Polar Bears International、そして Vodafone といった数々の著名なクライアントと協業したピーターの経験とストーリーを通じて、ユーザーエクスペリエンス、組織戦略、そして体系的な思考が交錯する場所に存在するアイデアやインサイトを明らかにしていく。

    ピーターの経験とその舞台裏を聞くことのできる貴重な機会となるに違いない。

  • 15:25 – 16:40
    パネルディスカッション
    「UXスペシャリストにきくUXメソッドとその未来」
    パネリスト: ピーター・モービル, ダン・クリン, ジェイソン・ホブス, 黒須 正明, 清水 誠, 上野 学
    モデレーター: 篠原 稔和
    グラフィックレコーダー: 和田 あずみ(株式会社DeNAトラベル)

スピーカー

ピーター モービル Peter Morville

ピーター・モービルは、情報アーキテクチャやユーザーエクスペリエンスといった分野の開拓者である。著書に「シロクマ本」として知られる『Web情報アーキテクチャ』を始め、『アンビエント・ファインダビリティ』、『検索と発見のためのデザイン』、『Intertwingled:  錯綜する世界/情報がすべてを変える』(原書2014年出版) がある。彼がコンサルティングを行ってきたクライアントには、AT&T、Cisco、ハーバード大学、IBM、Macy’s、米国議会図書館、国立がん研究所などがある。

これまでの実績は、ビジネスウィーク、エコノミスト、NPR、ウォールストリートジャーナルといったメディアにも取り上げられた。妻、ふたりの娘、犬の Knowsy とともに米国ミシガン州 Ann Arbor に在住。

ジェイソン ホブス Jason Hobbs

ジェイソン・ホブスは、1997年から情報アーキテクチャと人間中心デザインにフォーカスしながら、デザインを実践してきた。南アフリカのヨハネスブルグを拠点としている。

彼はクライアント側やスタートアップといった複数の会社に勤務したり、自身のビジネスを運営した経歴をもつ。彼の仕事は、政府、非営利団体、アートやカルチャーを含み、ローカルにも国際的にも多岐にわたる産業分野をカバーしてきた。現在、ジェイソンは自身の会社 Human Experience Design でコンサルティングを行っており、最近2つめの会社 Firma を設立した。

デザインの実践に加え、University of Johannesburgでユーザーエクスペリエンスおよびサービスデザインを非常勤で教えている。同大学を通じて学術的な執筆および出版を行っており、SA UX Forum (南アフリカ UXフォーラム) および国際的なカンファレンスでの講演を通じて自身のコミュニティ発展に努めている。www.jh-01.com

ダン クリン Dan Klyn

ダン・クリンは、情報アーキテクチャ分野で18年の実践経験があり、The Understanding Group (TUG) の共同創設者である。
企画、戦略、情報が生まれる場所に興味があり、大量のコーヒーを好む。University of Michigan School of Information で情報アーキテクチャを教えている。

黒須 正明 Masaaki Kurosu

1978年早稲田大学文学研究科(博士課程心理学専修)単位取得満期退学、日立製作所に入社し、中央研究所で日本語入力方式やLISPプログラミング支援環境などのソフトウェアシステムの研究開発に従事。1988年同社デザイン研究所に移り、インタラクションデザイン、ユーザビリティ評価の研究に従事する。1996年に静岡大学情報学部情報科学科教授として赴任し、ユーザ工学の体系化を行う。2001年文部科学省メディア教育開発センター(2005年4月より独立行政法人、2009年4月に放送大学に併合)教授として赴任。現在は、放送大学教授。ユーザ工学の立場から人間と人工物の適切な関係のあり方というテーマに取り組んでいる。

学会活動として、APCHI98大会委員長、INTERACT2001大会長、ICHCI2009,2011,2013,2014,2015大会長、IFIP/TC13委員会日本代表、ISO TC159/SC4/WG6委員、ISO TC159/SC7/WG6/CIF SG委員、NPO人間中心設計推進機構の理事長などを歴任。

著書に、『研究者の省察(近刊)』、『人間中心設計の基礎』、『コンピュータと人間の接点(共著)』、『認知的インタフェース』、『ユーザ工学入門(共著)』、『ISO13407がわかる本(共著)』、『ユーザビリティテスティング(共著)』、『ユーザビリティハンドブック(共著)』など。ACM SIGCHI、IEEE Computer Society、ヒューマンインタフェース学会、日本心理学会、日本質的心理学会、日本人間工学会、日本感性工学会などの会員。個人サイトは、http://user-engineering.net/masaaki/index.html

清水 誠 Makoto Shimizu

1995年国際基督教大学教育工学科修了。インハウスとコンサルタントの両方の立場で各種組織のデジタル化を推進し続けて20年。ユーザー視点(UX/IA)とIT・データ活用を上から下からアジャイルに進めるスタイルが得意。

凸版印刷や外資Webエージェンシーでは情報アーキテクチャの分野を開拓しつつ大手企業へのWebコンサルティングを提供。ウェブクルーでは開発・運用プロセスの改善、日本アムウェイでは印刷物のデジタル化とCMS導入、楽天ではアクセス解析の全社展開、ギルト・グループではKPIの再定義とCRMをリード。2011年に渡米。Adobeにてデジタルマーケティングソリューションの品質改善と活用促進に取り組む。任務完了後、2014年に帰国して独立。企業のデータ活用サポートや執筆・講演に力を入れている。

株式会社電通レイザーフィッシュCAO (Chief Analytics Officer)。Adobe Analyticsユーザー会「eVar7」共同創始者。2013年Web人賞受賞。『清水式ビジュアルWeb解析』著者。

上野 学 Manabu Ueno

ソシオメディア株式会社 取締役

UXデザインコンサルタント/インタラクションデザイナー/ユーザーインターフェースデザイナー/グラフィックデザイナー/ユーザビリティエンジニア/プログラマー。

各種ウェブアプリ、モバイルアプリ、デスクトップアプリ、エンタープライズアプリなどの、コンセプト設計、ユーザーインターフェース設計、およびユーザビリティコンサルティングを数多く経験。ソシオメディアのデザインコンサルティングメソッド開発を担う。主な監訳書に『デザイニング・インターフェース』がある。

篠原 稔和 Toshikazu Shinohara

ソシオメディア株式会社 代表取締役

「User Experience Design Consulting」を標榜する、ソシオメディア株式会社の代表。自らも、企業組織やチームへのコンサルティング活動やITスタートアップでの経験を活かし、UXやITとデザインに関わる包括的な専門性を用いながら、企業のイノベーションに向けたUX戦略コンサルティング活動に注力している。

2005年より、DESIGNとITとを横断的に探求する「DESIGN IT! Conference / Forum / magazine」、2014年より、UXを企業戦略の中核とするテーマを探求する「UX戦略フォーラム」を、それぞれ主宰。欧米の最新動向や研究動向を紹介しながら、日本のUX市場の拡大のための活動に従事している。

また、NPO法人 人間中心設計推進機構の理事、UXPA Japan のプレジデントなどを歴任。最新の監訳書に『ユーザーエクスペリエンスの測定 – UXメトリクスの理論と実践 -』(東京電機大学出版局、2014年11月)がある。

企業スポンサー様の募集

特典

  • フォーラム内でのプレゼンテーション付き(20分、7/15パーティ時または7/16昼食時)
  • 15-16両日ご参加6名様分
  • 媒体でのPRほか

費用

  • ご相談ください

お申し込み/お問い合わせ

UX戦略フォーラム・海外ゲストによる「企業内特別講演+ワークショップ」(7月14日(火))、お申し込み企業・団体様募集(限定2社様)

特典

  • 各社様に出向いての海外ゲスト3名による「講演 + ワークショップ」
    • Aコース:AM/講演 + PM/ワークショップ
    • Bコース:AM/ワークショップ + PM/講演)
  • 資料はデータでお渡し
  • 逐次通訳付き

費用

  • ご希望内容に応じてお見積もりいたします

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