DBマネージャ
データベースに蓄積された情報を管理するために、検索(Retriever)、一覧操作(Manipulator)、編集(Editor)という基本機能を提供する。コンピュータでデータ管理を行うための基本的な機能セット。
理由:データベース上の1レコードを情報の基本単位として、その集合を自由に扱いながら目的に応じたデータ管理を可能にするため。いわゆる CRUD(Create, Read, Update, Delete)のためのユーザーインターフェース。業務アプリケーションはもとより、多くのコンピュータソフトウェアはこの機能セットのバリエーションと言える。
「検索」「一覧操作」「編集」で構成されるアプリケーション
効能
- コンピュータの世界において、概念的な情報に明確な単位が与えられ、それらを様々な条件でフィルタリングし、一覧したり編集したりできる。
- 集合のなかから求める対象物を特定し、その内容を閲覧したり編集したりするという、現実世界における事務処理の作業フローを、コンピュータ上でも同様に行える。
用法
- ユーザーの関心の対象である基本的なオブジェクト(例:顧客、契約、商品、記事など)を、データベース上のレコードという単位で蓄積する。
- ユーザーが特定の条件で検索し、レコードを抽出できるようにする。
- 検索結果をリスト状に一覧表示し、ソートや選択ができるようにする。
- 選択したオブジェクトの内容を編集できるようにする。編集を許さない照会系システムの場合は閲覧(Viewer)を用いる。
- 登録系システムの場合は、新規レコードを追加できるようにする。
- ウィザード(Wizard)や取引処理(Transactor)を加えてもよい。例えばECサイトでは、商品を特定した後に、購入手続きのウィザードと決済の取引処理が行われる。またEメールクライアントでは、新規メールの編集の後で、送信という取引処理が行われる。
DBマネージャのモデル
登録系DBマネージャのモデル例
照会系DBマネージャのモデル例
購入手続きのウィザードに決済の取引処理を含むECサイトのモデル例