センス&レスポンド
– 傾聴と創造による成功する組織の共創メカニズム (デザインマネジメントシリーズ) –
ジェフ・ゴーセルフ (著), ジョシュ・セイデン (著), 篠原 稔和 (監訳), ソシオメディア (翻訳)
東京電機大学出版局; ISBN-13: 9784501633509 ; 4,070円 (税込) ; 232ページ
デザインマネジメントシリーズ第4弾!
2013年に出版された “Lean UX: Applying Lean Principles to Improve User Experience”, O’Reilly Media(邦訳『Lean UX ― リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン(THE LEAN SERIES)』,オライリージャパン,2014年)の著者のお二人による、変化が著しい現代において、組織を成功に導くために必要なセンス&レスポンドモデルについて、具体的な成功事例と失敗事例を豊富に用いながら解説しています。
プロダクト開発に取り組むデザイナーやエンジニアに加え、プロダクトや事業責任者、経営者にも示唆を与える書籍となっております。
本書は「デザインマネジメントの現在」を紹介するための出版プロジェクト「デザインマネジメントシリーズ」の4冊目です。多くの方から支持をいただいた最初の3冊が、デザインマネジメント領域の基盤を解明していく目標であるのに対し、4冊目からは世界における「デザインマネジメントの実践例」にあたる良書の開拓を目指しています。
是非ご一読ください。
目次
- 日本の読者の皆さんへ
- 謝辞
- 第0章 はじめに――市場との双方向の会話
- 0.1 双方向の会話によってマネジメントの変化が急務に
- 0.2 アジャイル:情報化時代の戦い方
- 0.3 センス&レスポンド
- 0.4 本書の意義
- 0.5 本書の内容
- 0.6 センス&レスポンドがもたらす効果
- 第1部 センス&レスポンドモデル
- 第1章 継続的な不確実性――あらゆるものが,常に変化している
- 1.1 不確実性に対峙する
- 1.2 不確実性に価値を見出す
- 1.3 複雑な文脈に適応する
- 1.4 新しい役割,メソッド,活動を学習する
- 1.5 マネジャーのためのセンス&レスポンドモデルのポイント
- 第2章 センスして,レスポンドする――継続的な学習
- 2.1 提供よりも学習を重視する
- 2.2 ビジョンと成功を定義する
- 2.3 他社から教訓を学ぶ:センスなしに進めた事例
- 2.4 完璧な計画か,学習するための計画か
- 2.5 センスし,ビッグデータを使用し,リスクを抑制する
- 2.6 センス&レスポンドが文化でもあることを理解する
- 2.7 すべてをまとめあげる
- 2.8 マネジャーのためのセンス&レスポンドモデルのポイント
- 第3章 企業はなぜ抵抗するのか――課題と反対を克服する
- 3.1 Steve Jobs神話を克服する
- 3.2 学習するためではなく,製品を出荷するために給料をもらっている
- 3.3 規制と法律の要件を順守する
- 3.4 安全第一の業務に迅速な変化を取り入れる
- 3.5 大企業でこのメソッドを使用する
- 3.6 行政機関の課題を克服する
- 3.7 調達の規則に対応する
- 3.8 人材不足に対応する
- 3.9 実験しながらもブランドを守る
- 3.10 一過性の流行を恐れる
- 3.11 マネジャーのためのセンス&レスポンドモデルのポイント
- 第4章 すべてのビジネスはソフトウェアに通ず
- 4.1 ユーザーの行動が産業をどのように変えているかを理解する
- 4.2 消費者の期待と消費パターンの変化に反応する
- 4.3 思いがけない競合からの脅威に対応する
- 4.4 新たな競争環境に適応する
- 4.5 社員の業務を遂行しやすくする
- 4.6 イッカクとシャチを比較する
- 4.7 「ソフトウェアが世界を飲み込む」理由を理解する
- 4.8 マネジャーのためのセンス&レスポンドモデルのポイント
- 第1章 継続的な不確実性――あらゆるものが,常に変化している
- 第2部 センス&レスポンドモデルのマネジャー向けガイド
- 第5章 変化と不確実性のためのプランニング
- 5.1 「完了」を「成功」と定義する
- 5.2 ローカルナレッジ問題を解決する
- 5.3 アウトカムベースのロードマップを使用する
- 5.4 ポートフォリオをプランニングする
- 5.5 マネジャーのためのセンス&レスポンドモデルのポイント
- 第6章 コラボレーションの組織化
- 6.1 デジタル製品開発を抜本的に変化させる
- 6.2 コラボレーションを通して実験と学習ができるようにする
- 6.3 自己完結するチームを実現する:継続的な学習
- 6.4 部署横断的なチームの力を活かす
- 6.5 軌道モデルでチームを管理する
- 6.6 コラボレーションを実現する
- 6.7 マネジャーのためのセンス&レスポンドモデルのポイント
- 第7章 あらゆるものの継続化――少なく,頻繁に
- 7.1 流れを支えるインフラについて考察する
- 7.2 あらゆるものの継続を管理する
- 7.3 マネジャーのためのセンス&レスポンドモデルのポイント
- 第8章 継続的な学習の文化の醸成
- 8.1 文化を醸成する
- 8.2 文化を醸成するための要素1:謙虚さ
- 8.3 文化を醸成するための要素2:失敗を許容する姿勢と安全な環境
- 8.4 文化を醸成するための要素3:自律的な方向付けと整合性
- 8.5 文化を醸成するための要素4:透明性
- 8.6 文化を醸成するための要素5:行動の重視
- 8.7 文化を醸成するための要素6:共感と顧客にとっての価値
- 8.8 文化を醸成するための要素7:コラボレーション,ダイバーシティ,信頼
- 8.9 変化を歓迎するとは,文化の変化を歓迎すること
- 8.10 文化を全員の優先課題にする
- 8.11 マネジャーのためのセンス&レスポンドモデルのポイント
- 第9章 まとめ
- 9.1 変化する世界とともに変化する
- 9.2 前世紀のルールで会社を経営する
- 9.3 原則,ツール,ストーリーからはじめる
- 9.4 行うは難し
- 9.5 得られることの価値を認識する
- 9.6 進化するために学習する
- 第5章 変化と不確実性のためのプランニング
- 巻末注
- 監訳者あとがき
- 索引